｢或いは。｣｢もしや不愉快な少女｣｢ぼくならいつもここだよ｣など、20歳にしてその独特のセンスにより数多くの印象的な物語を紡いできた映画監督･脚本家シタンダリンタによるシナリオ最新刊！ある縁とない縁。優しくて暖かくて、悲しくて切ない、心ざわめく愛の物語。 - - - - - - 40歳を目前にフリーターとして生活する早苗はかつての交際相手に意地を張るべく、偶然知り合った18歳の天人に息子のフリをお願いする。天人にダサいとバカにされながらも親子のフリをして、元カレである周防とその娘･莉奈と共に食事をするのだが、二人の嘘はあっという間にバレてしまう。それでも早苗にとってはまるで本当の息子と過ごすような特別な夜だった。時は流れ、カウンセラーの仕事を始めた早苗は、周防とも友達として良好な関係を築いていた。しかしある夜、早苗はSNSで天人らしき人物が失踪したという投稿を見かけ、あるはずもない母性により混沌を極め始める…。 - - - - - - シタンダリンタらしさ全開の軽快な会話劇と緻密なストーリー展開。心そのものを素手で触るような生々しい人間描写とノスタルジー溢れる作劇。20歳の映画作家が贈る、心ざわめく愛の物語。 出版：Rita Shitanda's New Play 発売：2024/03/20 言語：日本語